2022年7月の参院選に突如現れたごぼうの党。
政治団体らしくない名前と、有名人が支援を表明していることで話題になっています。
ごぼうの党を知らない人は「ごぼうの党ってなに? ふざけてるの?」と思いますよね。
調べてみると、決してふざけていない真面目な政党で、今までにない斬新な政党であることがわかりました。
このページでは、以下の疑問にお答えしています。
①ごぼうの党の名前の意味は?
②ごぼうの党の公約(政策)は?
③ごぼうの党は誰の味方か?何が新しい?
④ごぼうの党は議席数5を確保できるか?
ごぼうの党のことを知り、投票の選択肢の一つにしてください。
ごぼうの党の名前の意味は?
ごぼうの党のごぼうとは、根菜のごぼうです。
党首の奥野さんは、ごぼうの党を立ち上げた意味として、日本の食の安全を守りたいという思いが一番にあるそうです。
後述する公約には実はないのですが(笑)、Youtubeのインタビューではそう答えてあります。
食を考えるからこそ、食べ物の名前だったのですね。
それに平仮名表記は政党名では珍しいですが、これにも理由があり、老若男女誰でも書きやすいからだそうです。
天狗のお面を被っていますが、ふざけてはおらず、意外と考えているんですね。
ただ、平仮名の食べ物でいいなら他にもいっぱいあります。
なぜごぼうだったのでしょうか? ごぼうでなければならない意味はなんでしょうか?
そこには深い意味がありました。
ごぼうである意味は?
ごぼうは食べれる部分が、1mもあります。
他の食べ物と比べて圧倒的に食べれる部分が多く、根が深い食べ物です。
食べられる中身がしっかりあること、発言などの根っこが実は深く、考えて行動していることなど、ふざけているのではなく真剣であるというメッセージが込められています。
さらに、ごぼうには体内の毒素を排出するイメージがあるので、日本の毒素とも戦うという姿勢も表現しています。
ごぼうの党のイメージが少しはわかってきたかと思いますが、ブランドイメージだけでは実際なにをするための党かわかりませんよね?
次はごぼうの党が掲げている公約、やろうとしていることについてお伝えします。
ごぼうの党の公約(政策)は?
公約は絶対実現させることなので、議席数のない現在は公約を掲げていません。
ただ、当然立ち上げた目的はありますので、ごぼうの党の目標としている政策を紹介します。
ごぼうの党の政策(目的)は?
奨学金の金利無償化
老人の保険負担を一律3割に増やし、若者の保険負担を1割に減らす
出産手当金500万円支給
コロナの際、支援金の出なかったエンタメ業界にも支援の手を広げる
一つずつ解説します。
奨学金の金利無償化
日本で大きな問題になっているのは、奨学金を返せない子供たちが大勢いることです。
ごぼうの党では奨学金の金利を無償化しようと言っています。
奨学金の金利は5%と言っていますが、最大3%までしか設定できないはずなので、これは間違いなのか、それとも違う意味があるのかは不明です。
老人の保険負担を一律3割にし、若者の保険負担を1割に
現在後期高齢者保険証をもつ原則75歳以上のお年寄りの負担は、1〜3割です。
基本的には1割の人が多く、2022年10月からは2割の人も出てきます。
それに比べて現役世代である若者たちの負担は3割です。
一番支出が多く、お金がかかるけれど医療費は少ない若者たちは、3割固定で負担しています。
ごぼうの党では、3〜5年の間に超高齢化社会の影響で若者には老人の分の金銭的負担が重くのしかかるようになるのに、医療費まで負担させるのは大変だという思いがあるそうです。
お金のある老人からもらい、お金のない若者からは少しだけもらうという若者が生きやすい世の中になるようシフトしたいそうです。
出産手当金500万円支給
ごぼうの党では、子供を1人産んだら500万円を支給したいと考えています。
これは少子化社会対策でもありますし、若者への支援でもあります。
500万は流石に無理だと思いますが、これには理由があります。
「コロナ予備費11兆円の使途不明」というニュースをご存知ですか?
コロナ対策のために準備されていた11兆円が消えていたというニュースで、これはなにかに使われているのですが中身がわからなくなっています。
こういうお金を子育て世代支援に使えるだろう!というのが、ごぼうの党の言い分です。
11兆円あれば不可能ではないですね。
コロナの際、支援金が出なかったエンタメ業界にも支援の手を広げる
ごぼうの党が山田孝之さん始め有名俳優などに支援を受けているのは、この部分です。
コロナ禍でダメージを受けた飲食店を国は守るのに、エンタメ業界には一切守ってくれない。
今後サル痘など新たな問題が出た際にも、同じようにエンタメ業界は守られない。
エンタメ業界は必要なので守らないといけないと訴えるのが、ごぼうの党の考え方です。
確かに不要不急の外出にもあたるエンタメ業界への支援は、コロナ禍の際にほとんどなかったと思うので、これを支持する業界人が多いようですね。
以上がごぼうの党の公約(目的)ですね。
ごぼうの党は誰の味方か?何が新しい?
日本の投票率は老人が圧倒的に多いです。
若者と呼ばれる20代〜30代の投票率は一番低いです。
なので、日本の政治家は基本的に若者の味方はせず、老人の味方をします。
保険負担なども老人は1割で、若者は3割です。露骨ですよね(笑)
でも、そうなった原因は若者が政治に無関心で投票に行かなかったせいもありますが、若者をターゲットにした政党がなかったからでもあります。
なので、ごぼうの党では若者をメインターゲットにしています。
さらにコロナ禍で支援されなかったエンタメ業界も基本的にターゲットにしている政党はありませんので、こちらもターゲットになっています。
今までどの政党も支援してこなかった層をメインに据えて戦おうというのが、ごぼうの党の新しいところです。
最後に2022年7月の参院選ではごぼうの党は議席数5を確保するのが目標だそうですが、果たしてこれは可能でしょうか?
ごぼうの党は議席数5を確保できるか?
理由は、露出不足&政策の知名度不足です。
100万票入らなければ議席数1を確保するのは難しい中、ごぼうの党の露出度は明らかに低いです。
若者向けでSNSリーダーに支援してもらい、ネットを駆使した戦い方をしていますが、実際Youtubeなどでも関連動画は再生数100万ほどいく動画がちらほらあるくらい。
動画の数自体が少なく、また100万人が見てもその全員が投票してくれることはありません。
良くて1%の1万人が投票してくれるくらいかと思います。
また政策も良いものはあると思いますが、ネットで調べてもほとんどまともに政策をまとめたサイトは出てきません。
HPの情報をまとめたサイトくらいしかなく、党首の奥野さんが掲げている理想や政策を熱くまとめているサイトは全くというほどありません。
なので、政策が多くの人に伝わらず、「ごぼうの党という政党があるらしいよ」「へ〜なんなんそれ?」「良くわからん」という状態です。
それでは投票するという行動まで行かないんじゃないでしょうか?
さらに党首の奥野さんは政見放送など露出する場所では、仮面をつけてあります。
素顔も見せてくれないような状態では、応援しても責任逃れをされる可能性も考えますので、やはり投票には繋がりにくいかと思います。
有名人たちが支援しているとはいえ、500万票を動かすことは難しいかと思います。
ただ、100万票ならもしかするとあるかもしれない…とは思います。
ターゲットが今までなかった若者やエンタメですし、言っていることはそこまで突拍子もないものではないので、しっかり聞いてもらえれば好感が持てる政党だと思います。